歳を重ねる前に思うこと
やはり三日坊主になってた。
少し違うことをしてしまうとすぐ書くことを忘れてしまう。
そんなわけで年明けから一ヶ月。
二月になりました。
今月で27歳になる。
ここ数年、歳を重ねるということが怖くて仕方ない。
25歳までは何やら漠然と、大丈夫、まだ大丈夫だと何故だか思えていたが、25歳ってのはどうやらボーダーなようでして。
26歳になったときは「ああ26歳になってしまった」と思ったし、今は「ああ27歳になってしまう」と思っている。
私の使ってるパソコンはDELL製の据え置き機だ。私が大学生の時に買ったもの。安くてデカイ。
つい先日、なんとなく普段使ってないフォルダを見返していたら(こういう時はだいたい現実逃避)学生時代の写真が出てきた。
厳密に言うと半年に一回くらいは見つけているが、見つけるたびに「あ、こんなのあった。」という気分になる。知っているくせに滑稽だと思う。
見つけるたびに、眺めてしまう。
大体の写真は演劇サークルにまつわる写真だ。今でも顔を合わせる人間もいれば、めちゃくちゃずっと一緒にいたのに音信不通の人間もいる。私はだいたいパッとしない感じで写っている。
パッとしないなりに、それなりに笑えている。
大学生というのは大概に浮かれているが(しかし大学生本人は大概がそのことに無自覚だ。これが困る。)私は大概の浮かれた大学生を見ると「あーあ、もう」と思う。
終電手前くらいの頃に人がぶっ倒れている駅は大抵近くに大学あり。
肩を担がれくたばりかけている若者。その横ででかい声で笑う若者。耳にビニール袋かけて俯いてる若者。気持ちばかりのミネラルウォーター。背中をさすってる女子。
そういう駅前は好きじゃないと思う。
でもなんだかつい眺めてしまう。
これは嫉妬なんだと思う。
過去を眺めては過去に嫉妬し、現在を過ごしている彼らに過去の自分を繋ぎ合わせて嫉妬している。
最近ハッとしたことだが、大学時代から私の生活水準はほとんどと言っていいほど変わっていない。食べるものや着ているもの。金の稼ぎ方。
一緒に大学を卒業し、まっとうに就職した友人は社会人五年くらいになるのか。そろそろ人生の一部になってきたところだろうか。そんな事を思いながら、私はバイト先の年下の正社員に指示を貰っている。
同級生や後輩たちが社会人歴を積み重ねていく一方で、私は着々と演劇歴を更新している。
大学の終わりに、私は自分の道を決めることが出来なかった。
私はあの時からずっと長い長い就職活動をしているんだと思う。
長過ぎるわ。
だけど27歳を目前にしている今、なんとなく、本当になんとなくだが、ようやく私の目的がなんだったのか、ぼんやりと形を帯びてきている。
それが正解なのかどうかは分からないけれど。
そんな具体的なお話はまたいつか。